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株式会社オリオン計測
私たちの近未来 2023年8月 代表取締役
小島義孝
3,4年続いたコロナの強襲も収まりましたが、今度はロシアのウクライナ侵略が始まり、この1年半余りにすでに両者合わせて数十万の人が死傷しています。やがて、おそらくロシアは分裂し、世界の勢力の再編が進むことになるのでしょう。また、この戦争が第3次世界大戦へと繋がる危険性はありますが、この話は別の機会に譲ることにして、当社を取り巻く状況についてお話することにします。
現代社会は、20世紀の初頭に発見された相対性理論、量子力学の応用が進展し、それ以前の古典力学の応用とともにかなり高度な科学利用社会を形成しています。最近のトピックスでは、素粒子論でのヒッグス粒子の発見、天文学ではLIGOによる重力波の検出などや、量子コンピュータの開発、人工知能のアルファ碁による人間棋士への勝利、chatGPTの普及などがあります。
現在は、科学技術の発展に伴う業態の大きな変革の時代にさしかかっているわけです。
私どもは、建設業界に属していますが、時代の流れは、2次元の設計図に基づいて3次元の構造物を作っていた時代から、BIM/CIMと言われる概念に基づいて3次元構造物のモデルを作成して、計画・測量・調査・解析・設計・施工・維持管理を効率的に行うような時代に移行しています。
当社は、測量・調査・解析 および維持管理段階に関連する計測業務を主に実施しています。計測業務は、有線・無線で行い、データロガー、センサーなどを使って、変形量(変位、傾斜角)、荷重、ひずみ、振動、水圧、温度等を測定します。 現在は、維持管理のための老朽化橋梁関連計測が売上高の5割を超えます。そのほか、一般土木の計測、災害監視のための計測などがあります。現場ごとに計測項目が異なるので、全体のシステムのハードソフト構成は担当者が要請に応じて作り変えることになります。 規模は小さいながら、計測業務の主要部が社内だけでできるのが自慢です。こうした仕事は、地味ではありますが、社会を底辺で支えています。台風や大雨で地盤が緩んで崩落しそうになる時も、私たちは出向いて機器を設置し、遠隔で監視できるように作業します。そういうわけで、必ずしも定期的に土日は休みというわけにはいきませんが、振替休日はあります。社員は社会的に有益なことをやっているという自負を持っており、ひたすら、技術の向上に努めております。
また、当社では3次元時代に応じて、地盤の変形を3次元的に計測できる計測手法(スプライン計測法)を開発中であります。実用化1,2年後を目指しています。
確かな技術と時代の流れに沿った技術の取得の上に社会に貢献する会社を目指していきます。
実際にこのような業務に携わった経験のない方でも当社の業務に興味のある方は当社の総務(担当、山中、Tel: 06-6993-0011,E-mail: yamanaka@orion-inst.com)にご一報下さい。